
瀬戸内海を背に、ひときわ高くそびえたつ五剣山。
この山が天下の名石「庵治石」のふるさとです。
山腹には四国霊場第85番札所 五剣山八栗寺があり、
大聖歓喜天、通称「お聖天(おしょうでん)さん」を祀り、
商売繁盛、縁結びの神さまとして広く信仰されています。
地元の人からは「八栗さん」という呼び名で親しまれ、
毎月1日と15日には多くの方が商売繁盛を祈願し、
お参りしています。

昔から八栗さんには天狗さんが住んでいるといわれ、山の護り神として
祀られています。その名は「中将坊(ちゅうじょうぼう)」と申します。
「邪悪な心を持つものは天狗さんの怒りに触れる」と言われ、
お四国参りをする巡礼者にも、五剣の峰は心して登らなければ
いけないところでした。(現在は、峰を歩くことは禁止されています。)
八栗さんで採れる庵治石は、大昔から築城のための石垣や、偉人の
墓石として利用されてきました。
今では、世界一の石、King of Stone「庵治石」としてその名をとどろ
かせています。
地元にある数多くの石材業者の中でも厳選された「庵治石を取り扱える石屋」だけ
しか丁場(ちょうば)「採石場」に入ることはできません。
また庵治石は、非常に堅い石のため、卓越した職人の技術が要求されます。
世界に類のない庵治石に、代々受け継がれた最高峰の技術を持った石工たちが
魂をこめて命をふきこみます。
天狗さまの怒りに触れぬよう、お聖天さんのご加護のもと、
庵治石は神の石として、ここ四国最北端の五剣山から、誇り高く、日本各地、
世界各地に送り出されています。
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